型番:Dark Entries - DE-190
Solid Spaceの『Space Museum』史上初となる公式再発盤です。Solid Spaceは、Dan Goldstein(キーボード、ボーカル)とMatthew 'Maf' Vosburgh(ギター、ベース、キーボード、ボーカル)からなるイギリスのデュオで、1980年に結成されました。二人は11歳の頃、ロンドン北部の学校で出会い、1978年後半14歳だった彼らはPaul "Platypus"やAndrew "Lunchbox" Bynghallと共に「Exhibit 'A'」を結成。1979年から1980年にかけて2枚のEPを録音し、Irrelevant Wombat Recordsから自主リリースしたほか、コンピレーション・アルバム『The Thing From The Crypt』にも参加しました。グループ解散後、MatthewがDanの家にギターを持ち込み、Danが弾くCasio MT-30に合わせて楽曲を録音するようになりました。やがて音楽誌『Melody Maker』の売買広告で中古のドラムマシンとWaspシンセサイザーを入手し、Solid Spaceのサウンドが誕生しました。当時18歳になったばかりの彼らは、ついに自分たちの頭の中にあった音楽を自由に制作できる環境を手に入れたのです。
その後2年間で、バンドはベッドルーム・レコーディングによる11曲をまとめ上げました。それらはやがて、このジャンルにおけるDIY作品の中でも特に愛される、知る人ぞ知る名盤となる楽曲群でした。デビュー・アルバム『Space Museum』は1982年、In Phaze Recordsからカセットテープでリリースされました。ミックスは全曲、レーベル主宰者のPat Berminghamが担当し、イルフォードにある「The Shed(文字通り庭の物置小屋)」にて8トラック・テープを使って行われました。バンドの音楽と歌詞はSF、特に1960年代のテレビシリーズ『Doctor Who』から多大な影響を受けています。『Space Museum』は、明るいメロディに支えられた、雰囲気のあるミニマルなポスト・パンク作品。ドラムマシンやシンセサイザーにアコースティック・ギターやトイ・ドラムを組み合わせ、曲間にはサンプリング音源を取り入れるなどの実験的な試みも見られます。歌詞のテーマは、宇宙旅行や、漠然とした憂鬱な気分について。アンダーグラウンドの熱気あふれる精神を体現した彼らは、80年代から90年代にかけて大きく展開することとなるインディペンデント・ミュージックの世界を先取りしていました。今回の再発盤には、バンドのアーカイブから2曲のボーナストラックが追加収録されています。1曲目の「Platform 6」は、元々Exhibit ‘A’の2ndシングルのB面に収録されていた楽曲で、DanとMatthewの二人だけで演奏されており、Solid Spaceとして最初に録音された曲でもあります。もう1曲の「Tutti Lo Sanno」は、同じIn Phazeレーベルに所属していたMarine Girlsの楽曲のカバーですが、新しいボーカルの性別に合わせて歌詞が変更されています。
各楽曲は、バークレーにあるファンタジー・スタジオにて、George Hornの手により、レコード用に丁寧にリマスターされています。レコードは、『Doctor Who』のエピソード「The Wheel in Space」に登場するCybermenとJamieをフィーチャーした、当時のカセット版アートワークの復刻デザインによるスリーブに収められています。また歌詞や解説、Mafが撮影したバンドの未公開写真が掲載されたインサートと、当時のカセット版オリジナル広告をあしらったポストカードが封入されています。
A1. Afghan Dance
A2. Spectrum Is Green
A3. Destination Moon
A4. The Guests
A5. New Statue
A6. A Darkness In My Soul
B1. Radio France
B2. Tenth Planet
B3. Earthshock
B4. Contemplation
B5. Please Don't Fade Away
B6. Tutti Lo Sanno
B7. Platform