型番:Dark Entries - DE-367
Camille O’Gradyの音楽を網羅した回顧的作品集『Terminal Fascination』。O’Gradyは、反体制的なアーティストであり、レザー・ウィッチ(革の魔女)、パンク詩人、そしてジェンダーの境界を撹乱する存在として活動しました。彼女はCBGBなどニューヨークの活気あるパンク・シーンでキャリアをスタートさせ、自身のバンドLeather SecretsではTelevisionなどと共演したりしました。また、マンハッタンにあったWally Wallace主宰の伝説的なゲイ向けBDSMクラブMineshaftに迎え入れられた数少ない女性の一人でもありました。70年代後半には、パートナーでありパフォーマンス・アーティスト兼ギャラリストのRobert Opelと共に過ごすためサンフランシスコへ移住しましたが、Opelは1979年に悲劇的な死を遂げました。O’Grady自身も2020年にCOVIDにより死去しましたが、彼女が生前に発表することのなかった、テキスト、映像、音響など多岐にわたる膨大な作品群が残されていました。
Dark EntriesはO’Gradyの遺産管理団体と協力し、彼女の最高傑作とも言える13曲を本作にまとめ上げました。そこには「James Dean to the Rescue」、「Tourniquet」、そしてもちろん「Toilet Kiss」といった、即座に名曲と認められるような楽曲が含まれています。「Angel with a Key」と「Love Comes Like a Cutthroat」の2曲は、かつて実現しなかった7"シングル用にロサンゼルスのスタジオで録音されたものであり、その他の楽曲は1979年にサンフランシスコのレザー・クラブThe Ambushで行われたライブで収録されたものです。ゲイ男性の視点から書かれることも多かったO’Gradyの楽曲は、さながら"ジェンダーファック(性別の境界を揺さぶる)"版のPatti Smith、あるいはレザーを纏ったBuffy St. Marieのように炸裂します。それは、1960年代の快楽主義的なユートピア思想が、1970年代の割れたガラスの破片の上を至福の心地よさで引きずり回されたかのような世界観を提示しています。
『Terminal Fascination』のリリースは、Phillip ZimmermanによるO’Gradyの作品集(300ページに及ぶ『A Cross-Worlds Angel』)の出版と同時に行われます。レコードには、ライナーノーツ、歌詞、写真を掲載したインサートが封入されています。Jack Fritscherが、大地の母であり、芸術界のレザーを纏った雌ライオンと評した、アーティストCamille O’Gradyを、この作品を通じて称えましょう。
A1. Angel With the Key
A2. Love Comes Like A Cutthroat
A3. Terminal Fascination
A4. Narcotic
A5. Tourniquet
A6. Toilet Kiss
B1. James Dean To The Rescue
B2. Spit
B3. Hanging Out In Bars
B4. Short Circuit
B5. Fast Food
B6. My Heart Is Ablaze
B7. See What The Boys In The Backroom Will Have