型番：Superior Viaduct - SV192, Pig Brother Productions - EX 018/019
1979年、アムステルダムの活気あるスクワットシーンから現れたThe Ex—壁にスプレーで簡単に素早く描けるという理由で選ばれたこの名前—は、40年にわたり完全に自立した音楽的実体として、自由と過激な探求の精神をもって世界のアンダーグラウンドを駆け抜けてきた。
「Blueprints For A Blackout」はThe Exの5作目にして初のダブルLP作品であり、当時圧倒的なライブセットで披露された自由奔放な楽曲群と、鋭いスタジオ実験作を融合させている。バンドはボーカルのG.W. Sok、ギタリストのTerrie Ex、新たに加入したベースのLucとYoke、ドラマーのSabien Wittemanで構成され、MekonsのJon Langfordや長年サウンドエンジニアを務めたDolf Planteijdtなど、多数のゲストが参加した。
1984年にバンド自身のレーベルPig Brother Productionsからリリースされた本作は、鋭く尖ったパンクの爆発から、フィールド・レコーディングを特徴とした鋭く焦点の合った即興演奏へと移行する。このフィールド・レコーディングは、彼らが後にフリー・ジャズや実験音楽へと踏み込む際の代名詞となる要素である。全体的な効果は、ゆっくりと迫りくる冬の嵐の脅威に似ている。
「Rabble With A Cause」「U.S. Hole」「Scrub That Scum」といった楽曲は、この時期のThe Exを象徴する傑作として際立っている。同時代のEinstürzende Neubauten, NoMeansNo, Svätsoxそして後のCrassレーベルのバンドたちとの比較も成り立つ。
今回初となるアナログ再発盤には、24ページのブックレットが付属。
A1. Streetcars Named Desire / Animal Harm (Medley)
A2. Blueprints For A Blackout
A3. Rabble With A Cause
A4. Requiem For A Rip-Off
A5. Pleased To Meat You
B6. A Goodbuy To You
B7. The Swim
B8. Boohoo
B9. U.S. Hole
B10. (Not) 2B Continued
B11. Grimm Stories
C12. A Plague To Survive
C13. The Rise Of The Dutch Republic
C14. Kidnap Connection
C15. Fire And Ice
D16. Jack Frost Is Innocent
D17. Love You Till Eh
D18. Food On 45
D19. Scrub That Scum
