型番:SBR-328
カラー盤
ニューヨークを拠点とするバンド、Lathe of Heavenは、ひたすら続くライブ活動と、二度再プレスされた(その後完売した)デモテープを武器に、全米のアンダーグラウンドで猛威を振るうハードコア・パンクとシンセポップ・リバイバルの渦中において、強力かつ結束力の高い存在であることを証明してきた。
2021年に結成されたこのバンドには、Pawns、People’s Temple、Porvenir Oscuro、Android、Hustlerなど、ブルックリンを拠点とする強力なバンドのメンバーが名を連ねる。こうした過去の音楽活動や、別プロジェクトでの経歴が多様なジャンルとスキルセットを見せているにもかかわらず、その影響を完全に脱却し、独自のサウンドを追求している。
11曲からなる本作、デビューフルアルバム「Bound by Naked Skies」は、UKのニューウェーブとフィンランド・ポストパンクの要素を精緻に融合させ、80年代の音響的狂気を繊細に対比させている。古典的・現代的なSFテーマを取り入れた本作は、その独特で意図的なサウンドを形成する音楽的影響と同様に、文学的影響にも深く根ざしている。Arthur C. Clarke, Octavia Butler, Ken Liuand、そしてバンド名の由来となったUrsula Le Guinといった作家たちの、不気味な世界観への力強いオマージュを捧げつつ、宇宙論(「Ekpyrosis」)、シミュレーション(「Heralds of the Circuit-Born」)、精神疾患(「Moon-Driven Sea」)、存在論(「Entropy」、「 「The Spider」など)といったテーマがアルバム全体に渡り暗黙のうちに織り込まれ、人類の恐ろしくもそう遠くない未来の曖昧な性質に苛まれる者たちへの洞察を見せている。
A1. At Moments Edge
A2. Ekpyrosis
A3. Genome
A4. Ilusion De Luces (Cold's Embrace)
A5. Inertia
B1. Moon-Driven Sea
B2. The Breaking Strain
B3. The Spider
B4. Entropy
B5. The Faithful Image
B6. Heralds Of The Circuit-Born