型番:Sacred Bones Records - SBR3042
Mort Garsonのアーカイブ(Plantasia, Ataraxia, Lucifer)は、春ごとに蘇る多年草のように、またしても畏敬の念を起こさせる花を咲かせました。
本作「Journey to the Moon and Beyond」は、彼のサウンドの新たな側面をさらに探求しています。1974年のブラックスプロイテーション映画「Black Eye」(Fred Williamson主演)のサウンドトラックや、未発表で新たに発掘された広告音楽などが収録されています。そして、同じく荘厳な「Zoos of the World」では、Garsonが1970年のナショナルジオグラフィック特別番組で、羽繕いをしながら眠る、野生の動物たちのサウンドトラックを制作しています。一体どんなプロジェクトから「Western Dragon」のような刺激的なタイトルが生まれたのか、想像もつきませんが、この3曲はアーカイブのテープから発見されたもので、それ以上の情報は何もありませんでした。
そして本作の最高傑作は、間違いなくGarsonが手がけた1969年のアポロ11号月面着陸の生中継のサウンドトラックでしょう。このサウンドトラックはCBSニュースで初めて放送された。人類にとっては小さな一歩だが、moogにとっては偉大な飛躍です。
何十年もの間、この音源は失われたと思われ、唯一の痕跡は古いYouTubeクリップに残っていただけだでした。ありがたいことに、熱心なオーディオアーカイビストのAndy Zaxが、Rod McKuenの膨大なアーカイブを整理していた際に、マスターテープのコピーを発見。こうして私たちは、その素晴らしさを余すところなく聴くことができるようになりました。6分間に渡って、Garsonは広大な幻想世界、月面探査機の轟音、無重力の音、きらめくような音色を奏でます。moogの多様なムード、甘美で、探究的で、気まぐれで、ちょっと古くさくて、それらが全て織り合わさって壮大な作品となっています。
A1. Mort Garson - Zoos Of The World
A2. The Big Game Hunters - See The Cheetah
A3. Mort Garson - Western Dragon (Pt. 3)
A4. Mort Garson - Western Dragon (Pt. 2)
A5. Mort Garson - Moon Journey
B1. Mort Garson - Music For Advertising #6
B2. Mort Garson - Black Eye (Main Theme)
B3. Mort Garson - Western Dragon (Pt. 1)
B4. Captain D.J. - Music For Advertising #7
B5. Mort Garson - Disco UFO (Pt. II)
B6. Mort Garson - Three TV IDs
B7. Mort Garson - Music For Advertising #8
B8. Mort Garson - Love Is A Garden
B9. The D-Bee's - Cat Boogie
B10. Mort Garson - Black Eye (End Credits)